メルカリ古着の利益計算|手数料10%と送料込みで仕入れ上限を出す手順

メルカリ古着の利益計算|手数料10%と送料込みで仕入れ上限を出す手順

※本記事にはプロモーション(広告・アフィリエイトリンク)を含みます。

メルカリで古着を転売するとき、「いくらで仕入れれば黒字になるか」を感覚で判断していると赤字が気づかないうちに積み上がる。この記事では、メルカリの手数料体系を公式仕様から整理し、仕入れ前に上限を逆算する計算手順を具体的に説明する。商品数が増えてきたときに使えるスプレッドシートの列構成も合わせて紹介する。

メルカリの手数料体系を整理する

利益計算の前提として、売値から引かれる費用を網羅しておく。メルカリ公式の料金体系(執筆時点)は以下のとおり。

費用 金額 タイミング
販売手数料 売値の10% 売れたとき自動控除
振込手数料 200円(売上残高2万円未満)/ 0円(2万円以上) 振込申請時
送料(出品者負担の場合) 配送方法による 発送時

送料は最もよく使われるらくらくメルカリ便を基準にする(執筆時点)。

サービス 条件(目安) 料金
ネコポス A4以内・厚さ3cm以内・70g以内 210円
宅急便コンパクト 専用BOX使用 450円
宅急便60 3辺合計60cm以内 750円
宅急便80 3辺合計80cm以内 850円
宅急便100 3辺合計100cm以内 1,050円
宅急便140 3辺合計140cm以内 1,450円
宅急便160 3辺合計160cm以内 1,700円

古着の場合、畳んだTシャツ・シャツ類はネコポスに収まることが多い。ジャケットやデニムは宅急便60〜80が目安になるが、実際のサイズと重量は出品前に計測する必要がある。

利益計算の基本式

引かれる費用がそろったところで基本式を確認する。

利益 = 売値 - 仕入れ値 - 販売手数料(売値×0.1) - 送料 - 梱包材費 - 振込手数料

具体例で計算してみる。

条件: 売値3,000円 / ネコポス(210円)/ 梱包材費(OPP袋など)40円 / 振込手数料200円(売上残高2万円未満と仮定)/ 仕入れ値800円

販売手数料  = 3,000 × 0.1 = 300円
利益       = 3,000 - 800 - 300 - 210 - 40 - 200 = 1,450円
利益率     = 1,450 ÷ 3,000 ≈ 48%

仕入れ値を1,500円に上げると利益は750円、利益率は25%になる。送料・手数料・梱包材費の合計は「固定コスト」として売値と送料区分が決まれば先に計算できる。この固定コストを把握しているかどうかで、仕入れ判断のスピードが変わる。

仕入れ値の上限を逆算する

「いくらで売れそうか」を先に調べ、「いくらまでなら仕入れていいか」を逆算する。これを現場でパッと出せるようにしておくと、古物市場やフリマでの判断が速くなる。

仕入れ上限 = 想定売値 × 0.9 - 送料 - 梱包材費 - 振込手数料 - 目標利益

例: 想定売値2,500円 / ネコポス(210円)/ 梱包材費40円 / 振込手数料200円 / 目標利益500円

仕入れ上限 = 2,500 × 0.9 - 210 - 40 - 200 - 500
           = 2,250 - 950
           = 1,300円

「1,300円より高く仕入れたら目標利益500円に届かない」という数字の根拠が出る。

値引き交渉への備えが必要なら、想定売値を出品予定価格より10〜15%低く置いて計算するか、目標利益に余裕を持たせる。メルカリでは値下げコメントが来ることがあるため、「これ以下では売らない」最低価格も事前に算出しておくとよい。

なお、古着の状態が悪いと値引き要求が増える。自宅でできる範囲で状態を整えておくと交渉余地が減る。染み抜きの具体的な手順は 重曹で古着の染み抜きを家庭でやる手順|素材別の確認と失敗回避 にまとめている。

スプレッドシートで商品ごとに管理する

出品数が増えてくると、頭の中だけで利益を追うのは限界が来る。Googleスプレッドシートを1枚作って管理するのが現実的だ。

最低限用意する列の構成:

列 入力内容 備考
A: 商品名 管理用の識別名 手入力
B: 仕入れ値 実際に支払った金額 手入力
C: 想定売値 設定した出品価格 手入力
D: 送料 配送区分に対応した金額 手入力
E: 梱包材費 OPP袋・箱などの実費 手入力
F: 販売手数料 =C*0.1 自動計算
G: 振込手数料 まとめ振込なら0、都度なら200 手入力
H: 利益 =C-B-D-E-F-G 自動計算
I: 利益率 =H/C(パーセント表示) 自動計算

C(売値)を変えるだけで利益と利益率が即座に更新されるため、値下げ交渉が来たときのシミュレーションにも使える。行を追加するたびに数式をコピーしなくて済むよう、ARRAYFORMULA を使う方法もある。

=ARRAYFORMULA(IF(C2:C="",,C2:C*0.1))

(F2セルに入力した場合の例。C列が空欄の行は自動でスキップする)

つまずきやすいポイント

送料を低く見積もる

ネコポスの条件(A4以内・厚さ3cm以内・70g以内)は思ったより厳しい。折りたたんだジャケットや厚手の生地はサイズオーバーになりやすい。仕入れ前に「ネコポスか宅急便か」を確認する習慣をつけるか、計算時は安全側(宅急便60)で見積もると、送料のズレが起きにくくなる。

想定売値の根拠を「売り切れ」で確認する

メルカリの検索フィルターで「売り切れ」を選ぶと、実際に成約した価格を確認できる。出品中の価格は必ずしも成約価格と一致しないため、「売り切れ」ベースで相場を把握するのが基本だ。たとえばLeeのジャケットは製造年代によって価格帯が大きく異なる。タグによる年代の見分け方は Leeジャケット年代の見分け方|タグで1970年代前後を判定する が参考になる。

梱包材費を計上しない

OPP袋・ポリ袋・プチプチ・ダンボールをゼロで計算すると、点数が増えるにつれてジワジワ利益を削られる。まとめ買いした梱包材の単価を割り出して、商品1点あたりの実費を計上しておく。

古物商許可の確認

古着を継続的に仕入れて転売する場合、古物商許可が必要になるケースがある。警察庁および各都道府県公安委員会の公式ページで要件を確認すること。この記事は利益計算の手順を解説するものであり、許可申請の要否について法的な判断は提供できない。

まとめ

メルカリ古着の利益計算は、「想定売値×0.9 − 送料 − 梱包材費 − 振込手数料 − 目標利益 = 仕入れ上限」の逆算に集約される。売れてから計算するのではなく、仕入れ前に上限を数字で出してから動くことが基本の考え方だ。

まずスプレッドシートに上記の列を作り、今手元にある出品済み商品を1件当てはめて実際の利益率を確認してみる。そこから自分が扱うジャンルの利益率の感覚がつかめる。

この記事で触れたもの

よくある質問

メルカリの販売手数料は何パーセントですか?

執筆時点では売値の10%で、売れた時点で自動的に控除されます。利益計算の起点は「売値×0.9」になります。そこから送料・梱包材費・振込手数料・仕入れ値を引いた額が利益です。

ネコポスで古着を送れるサイズの上限は?

らくらくメルカリ便のネコポスはA4サイズ以内・厚さ3cm以内・重さ70g以内が条件(執筆時点)。Tシャツ・シャツ類は収まることが多いですが、ジャケットや厚手の素材は超えやすいため出品前に計測してください。

仕入れ値の上限はどうやって計算しますか?

「想定売値×0.9から送料・梱包材費・振込手数料・目標利益を引いた額」が仕入れ上限です。この数字を仕入れ前に出しておくと、現場での判断が数字の根拠に基づいて行えます。

振込手数料を節約するにはどうすればいいですか?

売上残高が2万円以上になってから振込申請すると手数料が無料になります(執筆時点)。少額を都度申請すると1回200円が積み上がるため、残高をまとめてから申請する運用のほうがコストを抑えられます。